Thesis BELLE2-MTHESIS-2021-047

エアロジェルRICHのためのマルチアノード型HAPD光検出器の開発研究

Susumu Shiizuka

2020
Nagoya University Nagoya

Abstract: 高エネルギー加速器研究機構で行われている􀀀 ファクトリー実験では、加速器のビーム強度を現在 の 倍に増加するアップグレードが計画されている。このアップグレードに伴い、高精度の􀀀 粒子識別装置の改善を目指し、前方エンドキャップに設置された閾値型 を にアップグレードすることが計画さ れている。これは 光を発生させる輻射体と、光検出器から構成される。 は光の検出位置から 放出角度の再構成を行い、􀀀 の識別を行う。 を 用いることで􀀀 までの高運動量領域で􀀀 識別能力􀀀 を目指す。光検出器には以下のよ うな性能が必要とされる。 ・1光子検出能力 ・ 位置分解能 ・ 磁場耐性 ・広い有効面積 ・放射線耐性 これらの要請を満たす光検出器として我々は !"#!# の開発 研究を行っている。!# は真空管と半導体検出器 ! # !# を組み合わせ た構造を有し、位置検出のために$% の!# を使用している。しかし、 位置分解能や 磁場耐性、放射線耐性といった問題が未だに評価されていなかった。 私は!# の磁場耐性、位置分解能、放射線耐性の評価を行い、!# を用いた の􀀀 & による性能評価を実施した。 電磁石を用いた実験により!# の磁場耐性が確認された。さらに磁場下では全ての$% で 位置分解能を達成した。 放射線耐性に関して、􀀀 では 年間に􀀀􀀀􀀀 の照射を想定しており、 年 分までの中性子量を原子炉を用いて照射した。その結果、' 年分の放射線耐性を確認した。しかし、 年分では()* の悪化から検出効率が+以下に低下した。これらの結果から中性子による性能 悪化が読み出し回路や!# の構造の最適化によって改善される方法を考案することができた。実 際に()* が, から- 以上に改善することを確認した。 本研究により!# が に適した光検出器であると結論する。

Note: Presented on 21 01 2020
Note: MSc

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 Record created 2021-06-29, last modified 2021-06-29


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